起立性調節障害の原因
起立性調節障害がおこる理由
健康な人は、急に立ち上がったり、長い間立っていても自律神経の働きで
立ち上がる→下半身の血管が収縮→血液が上半身に押し上げる→体中に血液が循環する
という働きをします。(これを循環調節反射作用といいます)
しかし、起立性調節障害の場合は自立神経の乱れのために
立ち上げる→下半身の血管が収縮できない→血液が下半身にたまる→脳が血液不足→立ちくらみ・脳貧血
ということが起こってしまいます。
とくに10歳から15歳のいわゆる思春期といわれるこの時期に自律神経のバランスが崩れやすく、起立性調節障害が起こりやすくなります。
体の成長と自律神経などの成長のバランスが崩れているのではないかとも言われています。
起立性調節障害の原因は生活のリズムの乱れ
起立性調節障害を起こす原因として、夜更かしや朝寝坊という不規則な生活をしていることによる生活のリズムの乱れがあります。
生活のリズムを乱すことにより、自律神経の乱れが生じます。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。
人間の体は、夜寝ているときには、副交感神経が優位になり、手や足が温かくなり、心拍数を下げたり、血管を拡張させたりして体をリラックスさせる働きをしています。
反対に、朝起きると、交感神経が優位にたち、心拍数を上げる、血管を収縮させるなど、体を緊張状態にする働きがあります。
私たちは、このように交感神経と副交感神経の切り替えをすることによって、朝起きてから活動することができるのです。
しかし、夜更かしや朝寝坊という不規則な生活をしているうちに、自律神経の切り替えがうまくできなくなるのです。
朝起きても、副交感神経が優位になっているので、元気が出ずに、夜になると元気になるというような状態になるのです。
起立性調節障害と遺伝
起立性調節障害は、遺伝的な要素が強いようです。
80%の割合で、家族が同じような症状があったり、過去に経験しています。
特に母親の体質を受け継いでいることが多いようです。
お母さんが貧血や立ちくらみを起こしやすい体質ならば、子供のその体質ということが考えられるので、規則正しい生活をさせるように注意したほうがよいでしょう。
外遊びの少ない子供たち
起立性調節障害は、幼いころから室内遊びばかりで外遊びが少ない子供に多い傾向があります。
めまいや立ちくらみが起立性調節障害には一番多く見られる症状ですが、外を走り回って遊んだり、運動したりする機会が少なかった子供たちは、平衡感覚を司る器官である三半規管(さんはんきかん)が鍛えられていないためにこのような症状が見られます。
小さい頃から野外で遊んだり、スポーツをしている子供達は平衡感覚が鍛えられています。
ただ、現在は不審者などの出没で子供たちを屋外で安心して遊ばせることができません。
それに増して、いろいろなゲームの普及で多くの子どもたちがゲームに夢中になっています。
昔のように外で遊んでる子供たちを見かけることが少なくなってしまったという現実があります。
このような背景も、子供たちの外遊びを少なくしている原因かもしれません。